思春期にニキビができることは珍しいことではありません。
皮脂の分泌も盛んな時期ですから、ニキビができるのも致し方ないのですが、実際には思春期を過ぎてもニキビができることは多々あります。
一般的には思春期にできるニキビを思春期ニキビ、大人になってからできるニキビは大人ニキビと呼びます。
年齢関係なくいつできてもニキビはニキビであることに違いはありませんが、巷では思春期ニキビと大人ニキビは違うように言われることも少なくありません。
今回は、思春期ニキビと大人ニキビの違いについて解説していきます。
大人ニキビと思春期ニキビの違い
大人ニキビと思春期ニキビには、ちょっとした違いがあります。
それはニキビができる原因にあります。
思春期ニキビは、成長期ホルモンによって皮脂の分泌が過剰になり、それが毛穴につまりやすくなってしまうためアクネ菌が増殖しやすい環境になってしまっています。 ということは、ニキビがとてもできやすい状態になってしまっていますので、思春期は顔全体にニキビができてしまうことが多くなるのです。
大人ニキビは、不規則な生活や睡眠不足、飲酒や喫煙など自身の生活スタイルが大きく影響を及ぼしてきます。 ですので、できる原因も人それぞれ異なるわけですが、お肌のターンオーバーが乱れてしまうことでよけいにニキビができやすくなるのです。
また、ニキビができる場所も若干異なってくるため、大人ニキビと思春期ニキビは似ているけれど違うものとして扱われています。
大人ニキビの原因は保湿ケアで予防できる
大人ニキビの原因はいろいろあり、食生活の乱れ、不規則な生活、ストレスなどがあげられます。
もちろん生活習慣を見直したり食生活を見直すことが大切ですが、お肌のトラブルは内面を改善してもすぐに良くなるというわけではありません。
大人ニキビの原因の一つには乾燥も挙げられるからです。
自分では乾燥していると感じていなくても、お肌の内側が乾燥しているためにニキビができてしまうことも珍しくはありません。
ニキビができやすい方は比較的さっぱりとした化粧水や保湿液を選びがちですが、それでもニキビが治らないときはお肌の内側が乾燥していることが予想されます。
このような場合、しっかりと保湿ケアを行うことでニキビが改善していきます。
保湿ケアをしっかりと行うことはニキビを予防するうえでもとても重要なポイントとなります。
一年を通して保湿ケアを行っていけば、年齢に負けない美肌へと導くことができます。
ニキビができやすい方にとって保湿はベタついてしまうのではないかという疑問が少なからずあるのではないでしょうか。
しかしながら、保湿ケアをしっかりと行っていくことによってお肌のバリア機能やターンオーバーが正常に働くようになって大人ニキビはできにくくなります。
思春期ニキビの原因は洗顔で予防
大人ニキビと違って、思春期ニキビというのは成長ホルモンによる皮脂の分泌が盛んになるために毛穴が詰まってニキビができやすくなっています。
なので、思春期ニキビというのはお手入れ一つで予防したり抑制することができるのです。
特に大切なのが洗顔です。毛穴が詰まってできているニキビは、毛穴の中のつまりを改善してあげればいいのです。
そのためには、洗顔の前に蒸しタオルなどをして毛穴をしっかりと開いておいて、そのあとに洗顔をすることで毛穴につまった汚れや皮脂がより出やすくなります。
ただ、皮脂の分泌が激しいからといって洗顔の回数を増やせばいいというわけではありません。
朝と晩各1回ずつ洗顔を行えば十分で、運動をして汗をかいた時でも汗を拭く程度で洗顔をする必要はありません。
洗顔料を使って泡をしっかりとたてて優しく丁寧に洗ってあげるだけで、予防できるニキビもたくさんあります。
ニキビ専用の洗顔料でも、市販で売られている手に取りやすい洗顔料でも構いませんが、お肌に合うものを使うことが大切です。ヒリヒリしたり、さっぱりするからといって使い終わった後にお肌がつっぱるような洗顔料はおススメではありません。
まとめ
大人ニキビと思春期ニキビには違いがあります。
また、原因もそれぞれに異なってくることから、大人ニキビには大人ニキビを予防したり抑制することができる方法を、思春期ニキビには思春期ニキビに適した方法で予防したり改善していくことが大切です。
一度できたニキビは、すぐに良くなるというものではありません。ニキビが肌から消えるまでに数日から場合によっては週単位でかかることだってあります。
ニキビができると憂鬱な気分になりますし、人前に出るのが嫌になってしまうこともあります。
そうなる前に、自身で予防できること、改善できることはしていくこと、またできるニキビケアは行っていくようにすることで、思春期でも大人になってからでもニキビのない美しい素肌へと導くことができます。