まるで水泡のように膿の溜まった黄ニキビは、簡単に潰せることから、つい潰してしまったという人も多いのではないでしょうか。
黄ニキビは意外と目につきますから、できれば目立たないようにケアしたいものです。
そうとは言っても、思い切って潰してしまって大丈夫なのでしょうか?
黄ニキビの特徴と見分け方
黄ニキビとは、赤ニキビの炎症が収まると同時に膿が出て、それが表面に集まった状態のニキビです。外からは白い液体の水泡があるように見えますが、これが膿になります。
赤ニキビの時に比べると赤みも引き、痛みもありませんが、かなり大きな水泡になっている場合もあって、目立つので気になる人も多いのでははいでしょうか。
白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビと症状が徐々に重くなるのですが、黄ニキビは徐々に治りかけている状態になります。
白っぽい水泡なので白ニキビと混同しがちですが、白ニキビの白い点はかなり小さく毛穴の奥にあるのに対して、黄ニキビの場合は皮膚のかなり外側にできていることもあって、かなり膿が見ている状態になっています。
そのため、比べてみると違いは明白でわかりにくいということはないでしょう。
むしろ、赤ニキビからどの段階で黄ニキビといえるのかというと、やはり表面に膿がしっかり出て、周囲の皮膚の赤みがひいてからです。
赤ニキビの段階で針で潰してしまうと、逆に刺激を与えてしまうので、しっかり膿が出て黄ニキビになったことを確認してから潰すようにしてください。
黄ニキビは潰してもよい?
黄ニキビは、潰してもよいニキビです。とはいっても黄ニキビの場合は膿を出す、といったほうがわかりやすいかもしれません。
消毒した針で水泡に穴をあけて膿を出すという方法で行います。
針はもちろん、黄ニキビも消毒する。
少しだけ針で刺し、きれいなガーゼなどで押さえながら優しく押し出す。
膿を出した後は、消毒して大きさによっては絆創膏などを貼って保護する。
数日間は軟膏などを塗って、触らないようにする。
膿を全部出してしまうのではなく、ある程度出したところで止めておくのがコツです。
あまり押し出しすぎるとそれが刺激になってまた炎症を起こす可能性もありますし、毛穴の中の雑菌を隔離した部分が壊れて、再び繁殖を始めてしまいます。
この黄ニキビの膿は、そのまま潰さずにいると、徐々に体に吸収されるものですから、必ずしも潰さないといけないというわけではありません。
もちろん潰す際に、奥の皮膚を針で傷つけたり、雑菌が入るといったリスクもあるわけですから、無理に潰すことはありません。
ただし、正しい方法で潰すことによって膿が出て早く治ることもありますから、大きな黄ニキビなどは潰してしまってもよいかもしれません。
黄ニキビを潰した後のケアは?
消毒した針で黄ニキビを潰した後のケアとしては、まず消毒すること。
雑菌が入っては、せっかく収まった炎症がまた起こりやすくなるので、とにかく衛生面には気を付けます。
手や枕に触れないように、しばらくは絆創膏などを貼っておくのもよいかもしれません。
また、肌の状態を良好に保つことが、潰したニキビの回復にも、ニキビの症状改善にも良いので、保湿は常に行うようにしてください。
乾燥は肌を敏感にするため、ニキビなどの肌トラブルの原因になります。
黄ニキビを潰した後は、膿が出てべたついた感じになるので、乾かしたほうが良いように思うでしょうが、肌のためには保湿が一番です。
保湿して、角質層を整えることによって、肌バリアが発動しますから紫外線や雑菌にも強くなります。
それと同時に、朝晩の洗顔はもちろんですが、それ以外の時も定期的に手洗いなどをして、顔を触ることの多い手は清潔にしておきましょう。
顔が触れる枕カバーなども頻繁に洗濯しないと雑菌が繁殖しがちです。
睡眠をしっかりとる、バランスの良い食事をするなどの生活習慣から気を付けることが、ニキビケアには大切なのです。
まとめ
黄ニキビは、正しい方法で行えば、潰すことによって治りが早くなります。
ただし、使う針などの消毒をきちんとしたり潰した後のケアを行わないと、再び雑菌が繁殖してしまいかねないので、その点は注意しましょう。
白い水泡がある状態はかなり目立つので、とりあえずそれを潰すことでかなり目立たなくはなるのではないでしょうか。
それだけに、つい触って潰してしまいがちですから、それなら先に潰しておいたほうが良いかもしれません。
消毒して針を刺す作業などははじめは難しいかもしれませんが、慣れれば簡単ですので問題なくできるようになります。
ただし、調子に乗って潰してはいけないニキビまで潰してしまわないように注意しましょう。
黄ニキビの前の段階である赤ニキビは、潰してはいけないニキビです。
しっかり膿が出て黄ニキビになったことを確認してから潰すようにしましょう。