ニキビには、白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビなどの種類がありますが、これらはニキビの症状の進行状態によって異なるものです。
白ニキビから黒ニキビの状態になり、内部で炎症を起こすと赤ニキビになってしまいます。
もちろん初期段階の白ニキビのほうが治りやすいので、できれば白ニキビのうちにきれいに治してしまいましょう。早く治したほうが、跡も残りにくくなります。
とはいえ、手で適当に潰してよいわけではなく、専用の器具を使って雑菌が入らないように注意しながら潰していきましょう。
白ニキビの特徴と見分け方
白ニキビは、まだ初期のニキビなのでちょっと見えづらいかもしれません。
よく見ると中央に白いポツがある
白いポツすら見えない無色の発疹で、触ると分かる程度のもの
ニキビの初期段階で、毛穴が閉じて皮脂がたまっている状態のもの
毛穴は本来開いていて、皮脂が分泌されると毛穴から外にあふれ出すのですが、毛穴が閉じてしまうと出られなくなって、毛穴に皮脂がたまってしまい白ニキビになるのです。
こうしてたまった皮脂がむりやり毛穴を開いて外気に触れ、酸化して黒くなったものが黒ニキビ、さらにその皮脂にアクネ菌が繁殖して炎症を起こすと赤ニキビになっていきます。
白ニキビは初期段階なので目立ちにくく、ケアもしやすい状態だといえるでしょう。
同じように白い色のニキビでも、膿を持った黄ニキビと間違えるかもしれませんが、黄ニキビの場合は皮膚の下に水膨れのように膿がたまっているのが見えます。
そのため、白い色の白ニキビよりもわかりやすく、ニキビとしてもかなり悪化した状態です。
このニキビも潰すことは可能ですが、どうしても跡が残りやすくなるので、できるだけ白ニキビのうちに潰してしまいたいものです。
ニキビは早いうちにケアすることで早く治るだけでなく、跡も残りにくくなるので早めのケアが大切です。
白ニキビは潰しても良い?
ニキビは潰してはダメだというのが一般的な常識ですが、白ニキビならば潰してもかまいません。
むしろ、正しい方法で行えば、潰したほうがその後の悪化を防ぐことにつながります。
白ニキビは皮脂がたまったものであり、まだ炎症などを起こしていない状態ですから、この段階で出口を作って出してやることで、アクネ菌の繁殖を抑えることになるのです。
ただし、手で適当に潰してしまうと手の雑菌などによって炎症を起こし、結局ニキビになってしまうこともあるので、清潔に気を付けて正しい潰し方で潰すようにしましょう。
潰してはいけないのは赤ニキビなどで、炎症を起こしている場合は刺激を与えると悪化するため潰してはいけません。
白ニキビは炎症がありませんし、比較的簡単につぶせるので、正しい潰し方を知っておくとニキビケアがかなり楽になります。
白ニキビの潰し方
白ニキビを潰すときは、面皰圧子という道具を使います。
これは、黄ニキビなどを潰すときにも使いますし、皮膚科でニキビを潰すときに使う場合もあります。
専門的な器具ではありますが、百貨店や大き目のドラッグストアなどでは販売されていますし、見つからなければネットで注文することも可能です。
数百円程度ですので、一つ持っておいて損はありません。
白ニキビを潰すときは、この面皰圧子の先端の穴にニキビを入れるようにして、そのままぐっと押し込みます。
ニキビを潰すというよりは、ニキビの周囲の皮膚を押さえるという感じがイメージしやすいでしょう。
そうすることで、ニキビそのものには比較的負担をかけることなく毛穴が開くので、たまった皮脂を押し出すことができるようになるのです。
手で潰してしまうと、潰れたところが傷になるばかりか、手の雑菌で炎症を起こす可能性もあるので触りたくなっても手で潰すのはよくありません。
面皰圧子を使う場合もその前に手や顔をきれいに洗い、面皰圧子自体も洗って、ニキビと面皰圧子の先端部分を消毒してから潰すようにします。
ニキビにはとにかく雑菌が大敵なので、衛生面には十分に注意しましょう。
白ニキビを潰した後のケア
面皰圧子を使えばニキビを潰すのは簡単な作業なのですが、大切なのはその後のケアです。
ニキビを潰した後はニキビの表面に穴が開いていたり、毛穴が開いている状態になってしまい、そこに雑菌などが入り込むとまた炎症などの危険があるため潰した後はすぐに消毒を行います。
これは、市販の消毒薬でも構いませんし、殺菌成分の入った化粧水などを使うのもよいでしょう。
いずれにしても、潰したらすぐに殺菌することが大切です。
白ニキビは初期のニキビですから、潰してもそれほど大きな跡になることはないでしょうが、皮脂がかなり出てくるようなニキビの場合は、潰して消毒した後に優しく絆創膏などを貼っておきます。
その後も、潰した跡がきれいになっているかをチェックしながら、十分な洗顔や保湿でニキビケアを行うことは大切です。
ニキビが悪化すればするほど、潰した後のケアも大変になるので、常にニキビができていないかを確認して、出来たらすぐにケアするようにしましょう。
まとめ
白ニキビは、ニキビの中でも最も初期の段階のニキビです。
まだ化膿もしていないので潰しても問題ありませんし、うまく潰してケアすれば、そのままにしておくよりもきれいに治ることもあります。
ただし、潰してよいといっても手で触ってプチプチ潰してよいというわけではなく、専用の器具を使って手で触れることなく潰すことが大切です。
わざわざ器具を買うのも…と思うかもしれませんが、この面皰圧子という器具は、膿のたまった黄ニキビのケアにも使えますので、ニキビに悩む人であれば持っておいても損はありません。
そもそも、数百円程度の器具ですので、高いニキビ肌用のスキンケア用品を購入するのであれば、こういった器具も購入しておきましょう。
ニキビを潰すのは気持ちが良いので、つい夢中になりがちですが、潰してもよいニキビかどうかをしっかり確認し、潰した後はきちんと消毒しておくことも忘れていけません。